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koccn2014

​Column(No.2) 意識障害の先に見えるもの


意識とは「覚醒」「認知(自分と外界の正確な認識)」の2つかあります。

このどちらが障害されても、意識障害となります。


意識障害といえば、脳の器質的病変を考えますが、2次的障害によるものも含め原因は

様々です。意識障害時にはAIUEOTIPS(アイウエオチップス)で考えましょう。


また、急変時の前兆として呼吸の異常が現れることはよく知られていると思います。

それと同程度に意識障害が出現します。院内心停止の前兆として呼吸または意識の

異常があった症例は70%とも言われています 1) 。


さらに、意識の異常が重要な事を示すものとして、敗血症予見の指標となるqSOFA

では呼吸数≧22回/分、意識の変容、収縮期圧≦100mmHgと定義され、ショック時に現

れる兆候の“ショックの5P”では顔面蒼白(Pallor)、虚脱(Prostration)→不穏やぼーっとして

いる状態、冷汗(Perspiration)、呼吸不全(Pulmonary insuff


iciency)、脈拍触知不能

(Pulseless)と言われています。こうった指標に意識の異常が含まれる事は非常に重要で

、日常での意識状態確認の重要性を示しています。


 患者の意識状態を看たときに、JCSが0から1に変化しても意識障害です。 

”ぼーっとしている” ”いつもとなんか違う” と思ったら、何か異常がないかとバイタルサインなどを確認してみて下さい。



 意識障害の先には、器質的脳病変だけではなく、急変や重篤な疾患の兆候である場

合があること意識して日常観察を行っていきましょう。


1)Schein RM, et al. Chest. 1990;98(6):1388-92



表【意識障害の原因・・・AIUEOTIPS(アイウエオチップス)】












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