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koccn2014

column(No.21)特定行為をやってみて感じること

 特定行為研修の受講は、パッケージ化されているものもあれば、受けたい特定行為を選択する、または大学院ですべての行為を修了するなど様々です。


 特定行為には、末梢静脈路確保のように動脈ラインの挿入や穿刺など行為に特化したものもあれば、人工呼吸器の設定変更やカテコラミンの調節など、患者観察とアセスメントがとてつもなく必要な行為など様々あります。また、術中麻酔パッケージを修了して、術中麻酔管理に従事している看護師もいます。これに関しては、特定行為と一括りにしていいのかわからないですが。ここに書くだけでも、特定行為を修了した看護師の働き方は様々で、可能性はたくさんあると思います。


 ご施設の背景によっても異なると思いますが、純粋に患者の状態に合わせて鎮静薬の調整や人工呼吸器の設定を手順書に準じて変更することは、患者の快適性にもつながりやりがいもあります。また、動脈ライン挿入をひたすら磨くのもありだと思います。これらのことを看護ケアの中でやれるのも強みだと思っています。何よりリアルタイムにできますし、医師に報告する手間も省けます(後で必ず報告は行いますが)。


 ただいいことばかりでなく、やっぱり本音をいえば怖いこともあります。自分がやったことが、逆に苦痛を与えているのではないか・・・など、ヒヤリとする場面があるのもここだけの話です。そのせいか、勉強もしますし、特定行為をやることで、医師や他職種とのコミュニケーションも増えたと思います(これもいいことかなとも)。

 

 特定行為をやっていて最近思うのが、圧倒的に数が少ないし、1人だけいるよりも各勤務帯にいる方が、継続的な介入ということです。増えてほしいですが、研修に費やす時間数とインセンティブもない施設がほとんどだと聞きますので、これを加味すると一気に増えるのは難しそうな気もしますね。


 つらつらと思ったことを書きましたが、やりがいもある研修ですので、興味がある方にはぜひお勧めしますよー!



 

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